現金輸送業務のコスト削減について
(1) 現金輸送業務のコスト構造
小売業やサービス業などの現金を取り扱う業態では、自社で銀行へ現金を運ばずに、その業務をアウトソースしている場合があります。現金輸送業務とはこのアウトソースにかかるコストのことをいいます。
現金輸送業務のコスト構造は現金輸送費+現金センター業務費+機器レンタル料となっております。現金輸送費とは搬送業務にかかる費用となります。具体的には、人件費・有料道路費用・燃油費となります。現金センター業務費とは、両替・回収金の精査・管理にかかわる費用となります。具体的には、人件費・センター施設、機器管理費などです。機器レンタル料とは、入金機などをレンタルした場合に発生するもので、機器レンタル料と機器の保守費用などが含まれます。
(2) 現金輸送業務の業界について
主に運搬の対象となるのは以下のものとなります。
- 現金の入ったトランクケース・麻袋
- 梱包された硬貨
- ATM等の装填カセットケース
- 有価証券
- スーパー、テナント等の両替金袋
- 売上金袋
- パチンコに使用する特殊景品
- コインパーキング等の料金
- その他、入金機・両替機に使用している交換カセット
(3) 現金輸送業務のコスト削減のポイント
現金輸送業務のコスト削減は弊社でも数多くのコスト削減の実績がございます。
コスト削減のポイントはコスト構造であげました各項目ごとの料金を把握し、引き下げることです。月額料金全体に対して、「○○円下げてくれ」と伝えるだけでは、なかなか料金引き下げについて具体的に検討してもらえません。現在かかっているコストを項目ごとに読み解き、細分化した上で、現金輸送業務について、「地域に応じた人件費から考えて、現状の料金設定が高い」や「有料高速道路費用や振込手数料をサプライヤに負担してもらう」など具体的に指摘しなければ引下げを実現することはできません。弊社では、交渉を通じて削減を実現いたします。
(事例)現金輸送業務の減額
小売業A社 | 削減前8,500千円→削減後8,245千円(▲255千円、▲3%) |
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小売業B社 | 削減前7,000千円→削減後6,860千円(▲140千円、▲2%) |
サービス業C社 | 削減前7,500千円→削減後7,350千円(▲150千円、▲2%) |