有線放送のコスト削減について
(1) 有線放送のコスト構造
有線放送のコスト構造は、契約別のプラン単価×設置拠点数となっており、プラン単価は提供するチャネル数および付加サービス(CM、館内放送などの特殊案内)により金額が設定されております。設置拠点数とは同チャネルにて契約している拠点の数のことで、コスト増減の要因の一つとなっております。
(2) 有線放送の業界について
有線放送の業界は株式会社USENとキャンシステム株式会社の2社が全国展開している会社として存在しますが、実質は株式会社USENが市場シェアの80%を占めており、独占市場となっている現実があります。
大手2社間にて新規契約者の獲得や既存契約者の流出防止に向け値下げ競争が勃発、激しい争奪戦が繰り広げられてきたものの、近年その価格設定は下げ止まりの様態を見せております。
提供会社側の費用としては、主にチャンネル作成代、JASRAC使用料などとなりますが、基本的にはケーブル、衛星、光回線のどれかのインフラを使用しており、各社間及びプランについてはコストの差は無いものと言える。
(3) 有線放送のコスト削減のポイント
サービスを提供する会社間でのサービスの差がほとんど見られないこと、契約月額に対する業者側のランディングコストが比較的少なく済むことなどから、現状の利用状況(プランやチャネル数)を正確に把握し、同業他社の導入コストとの対比を行った上で交渉を行うことが非常に有効な方法として挙げられます。弊社では、契約数毎の適正単価を熟知しており、単純なネゴ交渉では落とせない価格水準までの価格の引下げを、関係を悪化させること無く実現することが可能です。
(事例)有線放送年間契約の減額
サービス業A社 | 削減前2,700千円→削減後1,700千円(▲1,000千円、▲37%) |
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飲食業B社 | 削減前3,200千円→削減後2,400千円(▲800千円、▲25%) |
サービス業C社 | 削減前1,900千円→削減後1,360千円(▲540千円、▲28%) |
(2015/06追記)
JASRACのプレスリリース(2015.06.09)にもあるとおり、勝手にCDやパソコンにある音楽音源を店舗などで流した場合、著作権を支払う必要があります。
BGMを利用する全国258施設(171事業者)を一斉に法的措置
http://www.jasrac.or.jp/release/15/06_2.html