IT導入の目的とは
近年、「ビッグデータ」という言葉をよく耳にするようになりました。世界ではすでにビッグデータ市場の拡大が進み、ある予測によれば2018年には415億ドルに達するとされています。
とはいえ日本国内でビッグデータを活用している企業はわずか4.8%。日本でその活用が進まないのは、導入の目的が明確になっていないとか、どのような効果が得られるのか確信が持てないといったことがネックとなっているため。ともするとビッグデータ導入以前に、IT導入の目的すら明確になっていない企業も多いようなのです。
ITソリューションの1歩先へ
ITソリューションによって、社内の問題解決に取り組んできた企業は多いと思います。IT化を進めることで業務の効率化やコストの削減をはかることができます。商品や顧客のデータを管理し、それを活用することで、売上アップへとつなげることができます。経理や財務のデータを管理するだけでなく、状況分析や戦略立案に役立てることもできます。
ですが、それで本当にIT化の目的を果たしていると言えるのでしょうか?明確なビジョンのないままに、時代の要請として社内のIT化を進めてきただけ・・・ではないのでしょうか?
業務上のさまざまな問題を解決へと導くのは、経営者として当然のこと。そのためにITソリューションを導入することも重要な戦略のひとつです。でも残念なことに、そこで満足してしまっている方が多いのが現状。じつはその1歩先にこそ、事業拡大への鍵があるのです。
世界中でビッグデータ市場が拡大していることからも分かるように、IT化の真骨頂はデータを分類し、整理して蓄積し、それを活用することにあります。社内の資産である貴重な情報も、データベース化して共有できるシステムになっていなければ、真の意味で活用していることにはなりません。
そこで重要になるのは、社内にクライアント‐サーバ型のITシステムを導入すること。クライアント‐サーバ型のシステムを導入すれば、情報を集中管理できるので一元管理が可能となります。また経営者と現場で常に情報を共有することができるため、迅速な経営判断とその実行に役立てることができます。なによりもこれまで培ってきたデータを有効に活用することができれば、新たなビジネスモデルの立案に役立てることができるのです。
こうしたシステムは以前は非常に高価なものでした。しかし最近はスモールビジネスサーバなど、低価格なシステムがパッケージで提供されています。1歩先へと踏み出すために、自社のITシステムを進化させてみてはいかがでしょうか?