直接経費と間接経費

#コスト削減

直接経費と間接経費のコスト削減

コストはさまざまな視点から分類され、管理されます。コストの分類法には、財務会計における費用の発生を基礎とする形態別分類や、経営上のどのような機能のために発生したかによって分類される機能別分類、また固定費や変動費のように操業度の増減によって発生するコストもあります。

さまざまな角度から分類され、管理されるコストのなかで今回注目したいのは、直接経費と間接経費といった、製品や事業との関連において分類されるコスト。こうした分類法によって、事業や製品・サービスごとの原価や損益を把握することができます。

直接経費とは、製品の製造または販売について、その発生を直接的に関連づけられるコスト。主要材料費などの直接材料費や、直接作業にあたる賃金などの直接労務費、外注加工費などの直接経費があります。

間接経費とは、その発生が事業や製造と直接には関連づけられないコスト。工場消耗費などの間接材料費や、管理部門などの間接労務費、各種保険料などの間接経費があります。

直接経費や間接経費は相対的な分類であり、製品ごとの原価を工場中心に計算する場合や、事業部ごとの損益を計算するために本社経費などを含める場合など、その視点によって計算の範囲や内容が違ってきます。

コスト管理上、直接費と間接費には大きな違いがあります。直接経費の発生は製品や事業と直接結びついているため、明確に把握できます。しかし、間接経費は直接に結びついているわけではないため、明確に把握することが難しくなります。間接経費は計算手続上、各給付に対して配賦計算する必要があり、そのため、その生産効率をはかり、管理することが困難になるのです。また間接経費の管理を難しくしているのは、非定形的な作業が多く、知的活動への依存度が高い、また業績評価が困難であるといった間接業務の内容にも原因があります。

コスト削減を考えるには、直接経費だけでなく、この間接経費の削減にも取り組まなければなりません。厳密に管理される製造現場で発生する直接経費に比べて管理が難しい間接経費を削減するためには、間接業務に携わるすべてのスタッフの時間やコストに対する意識を変えることがもっとも重要となります。また、経営者には、業務自動化プロセスの策定や業務の削減、組織の再編など、コスト削減のための明確な戦略を打ちだすことが求められるのです。

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よくあるご質問

  • コストの無料診断を詳しく教えてください。
    コストの無料診断は、クライアント企業様と秘密保持契約を締結後、以下のいずれかの方法により分析し、削減見込額を報告させていただくものです。
    ①総勘定元帳から、各コストを項目別×発注先別×拠点別(店舗別)に分類のうえ全般的なコストについて分析
    ②削減を希望するコストの契約書・請求明細から、取引先×単価×数量を把握し、個別に削減見込額を分析
  • コンサルティング契約はどのような契約内容になるのですか?
    コンサルティング契約はクライアント企業様と当社との包括契約となります。契約内容には、フィー体系やコンサル内容の規定をしております。具体的な内容については契約書のドラフト及び別紙「コンサルティングの進め方」にてご説明させていただきます。
  • 業者や貸主との交渉など、クライアント側担当者の作業(事務)負担は?
    コスト分析から削減手法の策定及び各業者や貸主との交渉は当社主導で実施いたします。(クライアントのご担当者様には同席をお願いしております)交渉の進め方は交渉前にクライアント様にご報告させていただき、ご了解の上で交渉に着手いたします。
  • コンサルフィーの条件は?
    コンサルフィーは削減が実現できた場合のみ発生いたします。
    1年間のコスト削減額の中からフィーが発生しますので、未来永劫フィーが発生するものではありません。