なぜ生産性があがらないのか?
世の中のほとんどの経営者は、またそこで働く労働者も、生産性をあげて効率よく業務を行いたいと考えているかと思います。
その一方で、生産性向上になかなか取り組めない、取り組んでいるはずなのに効果を実感できない事があるのはなぜでしょうか。
これまでの、社内での仕事の進め方、自分なりの仕事の進め方の慣習からなかなか抜け出せない場合が多いのも一因かと思われます。新しい仕事の進め方を考え、実行していくのは、意志と実行力が必要になります。いままでのやり方を踏襲していく方が、ある意味「楽」なのです。
職場の仕事の進め方を変えていくのは、ある程度時間も必要ですし、関わる人との意思疎通と協力が必要になります。
そうなると取り組みやすいのは個々人での生産性向上となります。
2015年1月に発表された日本能率協会の「ビジネスパーソン1000人調査」では、仕事の生産性について調査されています。その結果を見ると、個人で生産性向上のために出来る事と考えられているのは、
- 新しい知識・技術を学ぶ 32.7%
- 仕事の優先順位を見直す 29.8%
- 健康を維持・向上する 25.6%
- だらだら残業しない 25.3%
となっています。
世の中には、生産性を高めるための情報がたくさん出ていますが、万人共通の方法は残念ながらありません。
ひとりひとりの能力・置かれている状況が異なれば、それぞれに合った方法を探す必要があるのです。
そのための、大前提となるのが「生産性向上を実現する!」という強い意志です。
それを持ち続ける事が難しいために、生産性向上がなかなか実現しないことが多いかと思われます。
ただ単に、生産性向上を実現することを目標にして、努力し続ける事は通常では難しいものです。
生産性向上が実現すると言う事は、時間を手に入れるということです。
手に入れた時間で、何をするか?それを目標とすると生産性向上へ向けての大きなモチベーションとなるはずです。
- 家族や恋人など大切な人と過ごす時間にする
- 趣味や余暇に充てる時間にする
- スキルアップや資格取得するための時間にする
これらが少しずつでも実現できれば、生産性向上への意欲もさらに高まり、好循環を生み出す事が可能と思われます。
例えば、新たに手に入れた時間を使い、自分磨きで新たな知識・技術を手に入れることができるのならば、上記調査の1を実現していくことができます。
趣味で運動をすれば、上記調査の3を実現する事が可能です。
目標が実現できれば、更に新たな意欲が湧くものです。
生産性向上で得られるものを目標に高いモチベーションを持ち続けられるかが、生産性向上へのポイントとなっていると考えられます。