
経営企画部門に求められるスキル
2016年を海外進出や新規事業立ち上げといった、新たな収益源を確保するための「元年」と位置付けている企業は多いようです。事業の新たな展開のため、また迅速で確かな経営判断を行うため、経営企画部門の役割は重要度を増しています。
経営者を支え、次世代を切り開く幹部候補生でもある経営企画部門のスタッフには、どのようなスキルが求められているのでしょうか。経営企画を任せる人材に必要なスキルとは以下のとおりです。
- 経理・財務スキル
管理会計や決算会計の経験があり、データ分析、予算の編成・管理ができること。 - 営業スキル
営業実績があり、新規事業の立ち上げなどに関わった経験があること。 - 計画化スキル
経営計画、財務計画など、企業経営に必要な総合企画力 - マーケティングスキル
情報収集と的確な分析力 - トップサポート
経営陣の意思決定をサポートするスキル - コンセプチュアルスキル
知識や情報を体系的に組み合わせ、物事の本質を捉えて概念化することができるスキル - コミュニケーションスキル
社内外の人々と円滑にコミュニケーションをとれるスキル - プレゼンテーションスキル
経営陣や従業員、ステークホルダーなどに経営方針を魅力的に伝えられるスキル
経営企画部門の立ち上げや強化をするためには、上記にあげたスキルを持つ人材を確保する必要があります。では自社の経営企画部門に適任なのは、どのような実務経験を持つ人材なのでしょうか。
たとえば経営戦略コンサルタントの実務経験があれば、即戦力として期待できます。クライアントの経営企画部門と共に中長期計画の立案などに取り組んできた実績があれば、経営計画立案にもすぐに取り組むことができるはずです。
また経理や財務の実務経験者で管理会計の知識があれば、経営計画や予算編成などの実務にも適任です。ほかに適任なのは営業職としての実務を持つ人材です。顧客と直に接する経験を持っていれば、経営環境にも敏感であるはず。マーケティングや資金繰り、予算・実績管理などの分野で大いに活躍してもらえそうです。
このようなスキルを備えた人材を見出して、経営企画部門を任せることができれば、その役割を十全に全うしてくれるに違いありません。きっと貴社の内部にも、これまで培った経験をもとに経営のサポート役として活躍してくれる人材が眠っているはず。まずは一度、自社のスタッフのスキルを点検してみてくださいね。