財務体質改善手法

#会計#経営管理部門

企業の目標として重要なのは、財務体質を改善して収益性を上げること。財務体質を改善することによって基礎体力が向上すれば、競争力がつき、より高い収益を確保することができます。景気の変動にも左右されない損益構造を構築するためには、財務分析、とくに収益性の分析を徹底的に行うことが必要なのです。

収益性の分析には、損益計算書(P/L)のチェックが欠かせません。損益計算書には、売上高、売上原価、売上総利益、販売費及び一般管理費、営業利益など、財務体質改善のために重要なポイントが並んでいます。その各項目を分析すれば、自社の収益構造が明らかとなります。売上に関しては、減少の原因は何なのか、顧客の状況はどうなっているのか、売掛金の回収速度を速められないかなど、現状を分析することが必要。同じように、売上原価に関しては仕入先や在庫の状況などを分析し、経費に関しては労働分配率や固定費などをそれぞれチェックします。 こうして明らかとなった内容について、売上目標達成のための戦略、売上原価削減目標、経費削減目標などをそれぞれ立案し、実行することが、財務体質改善のための第1歩となるのです。

自社の損益構造を徹底的に分析するには、損益分岐点分析またはCVP分析と呼ばれる手法があります。CVPとは、Cost(経費)、Volume(販売量)、Profit(利益)の3つ。経費を変動費と固定費に区分し、売上高から変動費を差し引いて限界利益を算出。限界利益から固定費を引いて残った分が利益となります。損益分岐点売上高は「固定費÷(1-変動比率)」という式で算出することができます。限界利益や損益分岐点売上高は、売上目標や販売戦略を練るうえで役立ちます。目標利益達成分析や安全余裕度分析、予算編成などにも活用でき、より現実に即したデータとして、企業の体質を明らかにするものなのです。

こうした収益性の分析やコスト削減には、社外のコンサルタントを活用することも有効。さまざまな手法の中から個々の企業に合った方法を選んで活用することが出来るため、より緻密な分析結果から、より効果的な改善策を打ち出すことが出来るのです。

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よくあるご質問

  • コストの無料診断を詳しく教えてください。
    コストの無料診断は、クライアント企業様と秘密保持契約を締結後、以下のいずれかの方法により分析し、削減見込額を報告させていただくものです。
    ①総勘定元帳から、各コストを項目別×発注先別×拠点別(店舗別)に分類のうえ全般的なコストについて分析
    ②削減を希望するコストの契約書・請求明細から、取引先×単価×数量を把握し、個別に削減見込額を分析
  • コンサルティング契約はどのような契約内容になるのですか?
    コンサルティング契約はクライアント企業様と当社との包括契約となります。契約内容には、フィー体系やコンサル内容の規定をしております。具体的な内容については契約書のドラフト及び別紙「コンサルティングの進め方」にてご説明させていただきます。
  • 業者や貸主との交渉など、クライアント側担当者の作業(事務)負担は?
    コスト分析から削減手法の策定及び各業者や貸主との交渉は当社主導で実施いたします。(クライアントのご担当者様には同席をお願いしております)交渉の進め方は交渉前にクライアント様にご報告させていただき、ご了解の上で交渉に着手いたします。
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    コンサルフィーは削減が実現できた場合のみ発生いたします。
    1年間のコスト削減額の中からフィーが発生しますので、未来永劫フィーが発生するものではありません。