物流改善の事例
弊社で物流改善コンサルティングを実行してきた支援先の中の1社となる大手卸売業のA社では、
物流面で大きな問題点を抱えていました。
- 関東一拠点で物流オペレーションを行っていたが、西日本への出荷の比率も多く、配送費の削減、
顧客へのサービス改善が求められていた
- 事業拡大に伴い、関東一拠点ではスペースが限界に近づいていた。そのため、隣接する工場への
スペースの拡張、人員の配置転換も求められていた
- 西日本からの入荷の比率も少なくないため、非効率な輸配送が発生していた
昨今の物流市場の情勢の影響が少なからずあったことも事実ではあるものの、A社として事業の転換期でもあったことも大きな要因となり、早急に改善が必要な状況となっていました。
このような状況の中、我々は物流戦略の策定とともに、A社と協働で改善を実行。
- 関西の関連物流会社を活用することでのトータルコストの削減、サービス(リードタイム)の改善を
目指す
- 配送費用は削減するが、保管・荷役作業費とのトレードオフでトータルコストの削減が期待できるかを検証し、委託先と折衝
- 物流拠点が2ヶ所となることで適正在庫菅理方法についての見直しが必要。併せて在庫維持費の検証も必要
- 基幹システムとリンクする共通のシステム(WMS)による管理手法の導入
などを実施いたしました。
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全体最適の導入と成果
弊社が支援のポイントとして考えたのは、単に配送料金や作業料金のみを削減のポイントとして考えず、物流全体を見直し、効果的な業務改善とコスト削減を図っていくことになります。
- 物流オペレーション全体を視野に入れた『業務改善(バリューアップ)』の必要性の検証
- どこから、どこへ、何を、どのように動かす『物流ネットワーク』の見直しと考察
上記の、いわゆる「部分最適」ではなく「全体最適」こそが、物流改善に求められていることであり、この「全体最適」による考え方をA社に対する支援に取り入れた結果、
- 効率化による配送コストの大幅な削減、保管・荷役作業コストおよび在庫を含んでのトータル物流
コストの削減を実現(改善前との対比:▲11%)
- 西日本顧客へのサービス品質(リードタイム)の改善
- 既存拠点である関東DCとのシナジー効果(双方の利点の活用)
- 既存拠点である関東DCのスペース、人員の有効活用(隣接する工場への資源活用)
という成果を出すことが出来たのです。
弊社では、専門的な知見を保有する物流専任のコンサルタントが、物流の業務改善・コスト削減において数多くの企業へ支援をしていることから、業種業態を問わず、在庫の適正化をはじめとした支援が可能となります。
物流の改善を検討されている企業様においては、ぜひ一度弊社までご相談ください。