─有為な『人』になるために

#経営のすゝめ#経営

ウィザーズプラスの「経営のすゝめ」では、弊社代表の西澤が、経営・マネジメントに関する内容をテーマとして、日々思案し、実践している事柄を記しております。

「有為」な人財とは?のテーマ画像

私の会社では、経営理念の一つとして次のことを掲げ、社内に浸透させています。


我々の約束(Credo Of Wizardz)「高潔」「勇気」「変革」「貢献」

『真摯』な姿勢で臨む『有為』の人財が、自ら発言し行動する『勇気』『変革』を醸成し、
お客様、そして社会に『貢献』するチームを築く


「成果を上げるには『有為』の人財たるべし」と自身、ひいてはコンサルタントに浸透させている理念ですが、仕事をおこなう上で、『有為(うい)』な人財とは一体どのようなものを指すでしょうか?

自分はどんな人で、今後どんな人になりたいのか。

また、相手はどんな人を求めているのか。

自己啓発やマネジメントの本にこの手の話しは多く載っていますが、
今回は『有為』を形作る要素「有能」「有用」「有益」という、この三つの言葉について考察します。

一見すると三つとも同じような言葉で、人生や仕事においての重要度にさして違わないようにも思われますが、相手(第三者)の視点で考えてみると、随分と異なることが分かります。


「有能」とは

自身の経歴や学歴など、自身が今に至るまでの「環境」「経験」等によって形成された能力を、他者が評価したものです。

実は、この能力を発揮出来る時間軸(過去だったのか・今なのか・これからなのか)が重要なポイントであり、能力を評価するのが誰なのかによって大きく異なります。

自己評価で有能さを判断する人も多く、外からの評価が前提であることを認識する必要があります。


「有用」とは

仕事において、自分が行動した「結果」の出来栄えを他者が判断することが前提となります。
他者が役に立つと思えば「有用」であり、役に立たないと思えば「無用」です。

前述の「有能」と違い、役に立つか・立たないかに自分視点(自己評価)の余地はありません。


「有益」とは

有用から一歩踏み込み、自らの行動による「結果」をもって、他者に金銭や恩恵をもたらした「成果」によって判断されるものであり、「有用」以上に、利他の結果から生まれるものになります。

因みに、成果を上げる人材の多くは「自己評価」「他者評価」に拘って行動している訳ではありません。

「有益」とは、他者のために「有用」な行いを繰り返し、相手から徐々に信頼を得ることで勝ち取るものです。


有為の人材になりたいのであれば、

「有能」を求めるのではなく「有用」であれ。
「有用」を積み重ねて「有益」であれ。

と私は考えています。

もともと当社は、本業が利益創造支援であり、実働コンサルを旨としていることから、
企業の全体最適を優先し、個々人については徹底した効率化を実現するために、業務の標準化やKPI等の行動指標を基に「目標による自己管理(MBO:Management By Objectives)」を促すことが通例です。

もちろん、個々人の生産性向上を図るうえで、中堅・中小企業であっても、デジタル技術を積極的に活用するAIやDX関連の投資が必要不可欠です。

しかしながら、PCも無い数十年前(今よりもかなり非効率で不条理な)時代であっても、
有為な人財は多く存在していたはずであり、個々人の仕事の質が現在より著しく低かったとは思えません。


人生において、有為な人材になることの意味を理解することは案外と難しい。

だからこそ、仕事のやりがいをみずから探索し、「いま」「ここで」「わたし」が何をすべきなのかを自問自答することが肝要です。

内に籠った自分探しではなく、外に出て貢献探しの旅に出るのも悪くないと思います。

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