─夢は必ず叶う(後編)

#経営のすゝめ#経営

ウィザーズプラスの「経営のすゝめ」では、弊社代表の西澤が、経営・マネジメントに関する内容をテーマとして、日々思案し、実践している事柄を記しております。

前編では、「夢」について私の持論を展開させていただきましたが、後編では私が敬愛する、二人の夢語りについてお話ししたいと思います。

ジョン・レノンの夢語り

一人目の語り手は、1980年に銃撃され、惜しまれつつ急逝した元ビートルズの「ジョン・レノン」

芸術家で音楽家でもある彼は、大衆を焚き付けたり、過激な主張をしたりすることもありましたが、一方でとても深く、繊細な名言を数多く残しています。

自ら手掛けた歌詞として載っている言葉ではありませんが、「夢」についても以下の様に語っています。


“A dream you dream alone is only a dream.
(1人で見る夢は、ただの夢だ。)
A dream you dream together is reality.”
(みんなで見る夢は現実になる。)
            By. John Lennon


芸術家や音楽家は、日々の活動において自己の感情や内面世界を表現することが生業なのだから、彼らが描く「夢」はパーソナルなものに違いないと思われがちですが、真逆の言葉です。

ジョンは、
独り善がりな夢は叶わない。けれど、みんなで追いかける「夢」は必ず叶う』と語っています。

自分一人でできることは限られており、誰もが、日々さまざまな制約に囲まれています。
不条理な世の中を力強く生き抜くためにも、互いの違いを認め、手を取合うことの大切さ。

個々の儚い「夢」もいつしか大きな力となり、みんなで「夢」を叶えることが可能となるのではないでしょうか。

ジョンは、そんなとてもシンプルでポジティブな言葉を我々に投げかけています。

我が師の夢語り

「夢」について教えてくれたもう一人は、2019年に他界された、私の生涯で唯一の師匠(メンター)経営の指南役でもあった小澤晴夫氏です。

今から遡るほど15年前、前職を辞するべきか否か、あれこれ悩んでいた時に、小澤氏から頂いた直球の一言。

「君は、一体何がしたいんだ?」
「人は、大抵が二手に分かれる。人生のチャンスに気づくか、気づかないか気づいたとしても、動くか動かないかの何方かだ。」

私は、厳しくも優しい、この言葉を真に受け止めて、再起業することを決意しました。

創業後、小澤氏の考える人生や仕事の価値観を演題にした「講話」をお願いしたところ、快く引き受けて下さいました。また仕事以外にも、震災の復興支援などの奉仕活動に誘っていただき、公私ともに大変お世話になりました。

その恩師が、目を輝かせ、熱く語っていた言葉がまさしく「夢」です。「夢」には、「七つの基本的なルール」があると説いています。


≪「夢」の七原則≫

Ⅰ. 「夢」は必ず叶う
Ⅱ. 「夢」は身近なところにある
Ⅲ. 「夢」は「善意」でなければならない
Ⅳ. 「夢」は可変であるが普遍でもある
Ⅴ. 「夢」の実現は創造(抱き・実行すること)を要求する
Ⅵ. 「夢」の実現は自己改革(努力)を要求する
Ⅶ. 「夢」の実現には感動が伴う


我が師らしいロマンティックな要素も含んだ七原則は、彼の人生観や経験から導かれたものですが、「夢とは一体何なのか?」という根源的な問いへの示唆に富んでいます。

「夢」は諦めなければ、必ず掴むことができる
「夢」は自分の傍らにあるにもかかわらず、気づきにくい
「夢」は姿形を変えるが、ゴール(根底にある大事なもの)は変わらない
「夢」を追う人生は山あり谷あり。だからこそ人生は面白い

「夢」と「貢献」

「夢」から少し話がずれますが、我が師は「夢」と同じくらいの熱量で「貢献」について語っています。

師曰く、
『人は「世の中の役に立つ」ために生まれてきた。そのために、私たちは未来への夢と希望を描き、日々努力を重ねることでその実現に向かって挑むことが出来る。そこに誇りを感じ、生きる意味を実感できるのだ』

また、師は「貢献」「学び」「会社」「仕事」の三つの視点で語っておりますが、私は外への「貢献」内なる「夢」を同列に捉えており、次のように読み替えることとします。


「学び」とは、「夢(=貢献)」を実現するための「準備」である
「会社」とは、「夢(=貢献)」を実現するための「舞台」である
「仕事」とは、「夢(=貢献)」を実現するための「機会」である


人によっては、『いや、仕事なんて頑張るだけ損。自分には別の「夢」を見る場所があるから、仕事は適当に手を抜くくらいが丁度良い』と考えるかもしれません。

ですが、その様な生き方で「夢」を実現した方に出会ったことが私にはありません。

プライベートと仕事のどちらが大切で優先させるべきか、という取捨選択の話しではなく、仕事や会社を「夢」のために上手く利用することも可能なのではないでしょうか。

主体性を発揮して能動的に働くことで、「夢」すなわち自己実現への近道にする。

「夢」への軌道を少し変えることで、人生の捉え方も随分変わるのではないかと思います。

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