経営アドバイスコラム

人事・総務・経営管理採ってはいけない人材タイプ

新卒採用は、磨けば光るダイヤの原石を見つける作業に似ています。キラリと光る部分を感じて採用するわけですが、すべての人がダイヤになるとは限りません。

ハキハキした受け答えに好感を持ったものの、勢いだけだったという事もあるでしょう。光って見える部分の裏に潜むマイナスの部分を見極めることは難しいかもしれません。なぜなら、採用面接において、応募者もマイナス部分は隠しますから。それを見抜くには、これまでの採用経験と過去の採用者の傾向性からリスクを推測する事が求められます。(また、場合によっては思い切って応募者に自分のプラス部分・マイナス部分を問うのもよいでしょう。)

また、企業や組織によって、必要とされる人材は異なってきます。あらかじめ、企業・組織内の内情を把握し、必要とする人材像を明らかにしておくことも大切です。求めるべき人材像に当てはまるとともに、リスクの少ないタイプの人材を選定しましょう。

ここでは、どのような企業・組織にとっても共通する、採ってはいけない人材タイプがあります。「パーソナリティ(性格面)」「メンタル(精神面)」「コンプライアンス(法令遵守面)」の3つの分野に分けて説明します。

1.性格面(パーソナリティ)

人間の性格を表す「開放性」「誠実性」「外向性」、「協調性」、「神経症傾向」という5つの要素があります。これをビッグファイブと呼び、心理学でも主流となっている性格分類です。

仕事に関する評価、人事評価においては、この5つの要素の中でも「誠実性」が重んじられます。「誠実性」が高ければ、自己統制力があり、目標達成への意志の強さ、計画性などに優れていると判断できるからです。低ければその逆で、無責任で飽きやすい性格と言えます。

また、「外向性」も注目されています。「外向性」が高ければ、活動的で上昇志向を持つ、エネルギッシュな性格と判断できるでしょう。低ければ消極的であり、社交性も欠けてしまいます。このことから、「誠実性」「外向性」がともに低い人材は避けた方が無難です。

2.精神面(メンタル)

社会に出れば、様々な困難や問題にぶつかります。このような時、精神面が極端に弱い人はマイナス思考になり、パフォーマンスも低下。ひどい場合には病にかかり、休職や離職をすることもありますから、これではまた採用で穴埋めをしなければいけません。ただ、精神面は多少弱くとも他の面で強みを持つ人材も少なからずいるので、そのような人も受け止められるような柔軟な組織・風土づくりを事前にしておくことも、組織・企業の生産力向上や改善につながるでしょう。

3.法令遵守面(コンプライアンス)

ニュースでも取り上げられるように、たった一人の社員がコンプライアンス違反をおこなっただけで、社会的打撃を受けることはまぬがれません。不正をおこなったり、問題行動を起こしたりするような人材は、絶対に避けなければ損害を及ぼします。

過度な規制・規律を強いることで、安全を得るのではなく、ビジネスパーソンとしてのモラル(道徳)やリテラシー(理解する力)を持っている、ないし覚えていけるであろう人材を採るべきです。

組織や企業にとって「採ってはいけない人材タイプ」とは、多大なリスクを持っている人材です。くれぐれもご注意ください。

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