経営アドバイスコラム

財務・経理予算策定の考え方

経営ビジョン達成のためにも、予算計画を立てて、しっかり管理する事が求められます。しかし、予算を組まずに行き当たりばったりで臨んだり、いい加減な予算計画であったりすれば、経営ビジョンはもちろんのこと、目標利益を達成することも相当難しくなるでしょう。

ですから予算策定は綿密に行わなければなりません。売り上げをいくらにするか、その際に必要となる経費はいくらかなど様々な項目を割り出し、決めて行くことが求められます。

1年間の予算計画を立て、それを達成していく事で、中長期事業計画で描いた大きな目標を現実化する可能性は高まります。単年の予算といえども、それは企業の将来に重要な影響を与えるものなのです。将来の企業が目指す姿を描いた経営ビジョンの達成は、単年の目標達成の積み重ねによって成されと言っても過言ではありません。予算策定をする際には、心して取り組まなければならないのです。

では、企業にとって成長につながる予算策定の方法を考えていきましょう。

  1. 企業として達成したい「最終利益(純利益)」を決めます。
  2. 過去の実績などから、人件費や原材料費、設備投資費などの減価償却費をはじめ、事業展開に関わる戦略上の費用などの粗利益を計算します。
  3. コストを削減できる節約可能な費用を算出します。逆に、絶対不可欠な費用を明白にしても良いでしょう。
  4. 各部門が出した予算案をまとめ、ボトムアップされた大まかな予算案を出します。
  5. 広告宣伝費等の本社費用を割出します。各部門の本社費用の負担額を計算し、各予算にのせます。
  6. 過去の実績などから変動費率を決めます。計算し、原価と売上高を割り出します。

はじめにも説明しました通り、予算計画は単なる年間の目標ではありません。経営ビジョンに大きく関わってきます。そのため、予算計画の前に経営ビジョンを現実化するための方向性をしっかり決めておく必要があります。

そして、経営ビジョンを現実化するために、中長期で何をするべきなのかを割出し、中長期事業計画を策定しなければなりません。中長期計画と照らし合わせることで、単年の予算策定も決まります。いつまでに何をどのくらい達成しなければならないかが見えてくるでしょう。

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