組織構造の改革

#組織改革

組織構造の改革という難題を前に、志なかばで戦線を離脱せざるを得なかった企業のトップは数多く、その難しさは経営者なら誰もが知るところです。組織改革の難しさを表すものとして、確固とした経営戦略もなく細分化や統合を繰りかえしたり、組織機能を無視して分業化や多層化を繰りかえしたりといった失敗例も、数多く見受けられます。単なる組織いじりに堕することなく、明確な経営戦略に基づいた組織への改革を実施するためには、どのような問題をクリアしていけば良いのでしょうか。ここでは、さまざまな組織構造の改革手法について、ご紹介したいと思います。

組織づくりのために有効なフレームワークとしては、マッキンゼーやハーバード大学などが共同開発した「7S」というものがあります。これは「戦略(Strategy)」、「組織(Structure)」、「組織運営(Systems)」、「人材(Staff)」、「組織風土(Style)」、「スキル(Skills)」、「社員の価値観(Shared Value)」の7つの頭文字をとって名付けられたもの。
経営戦略や組織、その運営を指すHard面と、人材や風土、スキル、価値観といったSoft面から、組織の設計を考えるフレームワークとなっています。

ほかに組織設計のフレームワークとして有名なのは、IBMのコンサルタントとしてジョン・A・ザックマンが発表した「ザックマンフレームワーク」。これは、さまざまなニーズに合った組織構造へと改革するためのツールとなっています。ザックマンフレームワークのなかには、EA(エンタープライズ・アーキテクチャー)という概念が紹介されています。これは企業の現状と未来像を可視化することで、組織全体の最適化を進めていくという考え方です。

EAの基本とは、組織における「戦略性」や「機能性」、「効率性」の充実にあります。まず大切なのは、明確な経営戦略の立案と、それに合致した組織構造の「戦略性」の充実。単一事業として成長を目指すのか、多角化を視野に入れるのかなど、経営戦略によって組織の在り方は違ってきます。市場やモデルの未来像を描きつつ、その実現に向けた実効的な組織を作ることが求められます。

また組織構造の改革には「機能性」も重要です。それぞれの事業所(事業部・部署など)に、どのような責任と権限を持たせるのか、どのような機能をもった組織とするのかといった機能性を明らかにしたうえで、組織設計をすることが必要なのです。それから組織のもつキャパシティーを最大限に発揮するための「効率性」も重要。
無駄を省くだけでなく、良好な組織風土を醸成して、効率化をはかることが求められるのです。

自立的に活動し、環境の変化や刺激を受けて自らも変化しつづける、生きた組織を作り上げることは容易ではありません。着実に業績を上げ続け、千変万化する世情や環境の変化に対応していくためには、なによりも明確な経営戦略に基づいた構造改革が求められるのです。

Contact

お問い合わせ

サービス内容や事例・実績など気になる点をお気軽にお問い合わせください。

FAQ

よくあるご質問

  • コストの無料診断を詳しく教えてください。
    コストの無料診断は、クライアント企業様と秘密保持契約を締結後、以下のいずれかの方法により分析し、削減見込額を報告させていただくものです。
    ①総勘定元帳から、各コストを項目別×発注先別×拠点別(店舗別)に分類のうえ全般的なコストについて分析
    ②削減を希望するコストの契約書・請求明細から、取引先×単価×数量を把握し、個別に削減見込額を分析
  • コンサルティング契約はどのような契約内容になるのですか?
    コンサルティング契約はクライアント企業様と当社との包括契約となります。契約内容には、フィー体系やコンサル内容の規定をしております。具体的な内容については契約書のドラフト及び別紙「コンサルティングの進め方」にてご説明させていただきます。
  • 業者や貸主との交渉など、クライアント側担当者の作業(事務)負担は?
    コスト分析から削減手法の策定及び各業者や貸主との交渉は当社主導で実施いたします。(クライアントのご担当者様には同席をお願いしております)交渉の進め方は交渉前にクライアント様にご報告させていただき、ご了解の上で交渉に着手いたします。
  • コンサルフィーの条件は?
    コンサルフィーは削減が実現できた場合のみ発生いたします。
    1年間のコスト削減額の中からフィーが発生しますので、未来永劫フィーが発生するものではありません。