経営企画部門の役割

#経営管理部門

いま日本企業の間ではエグゼクティブ層の求人が増えているようですね。エグゼクティブ層を中心とする人材紹介サービス会社の調査によれば、2015年の部長職の採用実績は前年比61%増となったそうです。

部長職を採用した企業のうち68%が非上場企業、32%が上場企業。職種別でみると、経営・企画職が半数を占め、M&A、IPO、海外事業などの責任者となる人材も多く求められているようです。

とくに中小企業では、経営を補佐し、後継者となってくれる人材の不足に悩む経営者が多いのが事実。いま企業が求めているのは経営を補佐し、次世代を担ってくれる幹部候補生。未来を見据え、有効な経営戦略を実践できる人材の確保が急務となっているようです。

求められる経営企画の役割とは

エグゼクティブ層の人材確保をお考えの経営者の方も多いと思います。でも人材を探すよりも先に明確にしておかなくてはならないのは、自社でそのような人材にどんな役割を求めているのかという具体的な業務内容です。

そこでまずは経営企画部の業務について考えてみましょう。経営企画部の主な業務とは以下の通りです。

  1. マーケティング業務
    外部環境や内部環境、自社の強みや弱みを把握し、マーケットでの成功要因を把握する。
  2. 経営戦略の策定
    中期経営計画や年度経営計画、総合予算などを作成する。
  3. 財務管理
    財務計画の立案と実績の管理。
  4. 予算管理
    予算編成や予算実績を管理する。
  5. 事業計画
    新規事業計画の立案、既存事業の見直しを行う。
  6. ステークホルダー対応
    株主や投資家、銀行などへ経営・財務状況を報告する。
  7. 組織編成
    組織の改革や再編の計画を立案する。
  8. 経営陣のサポート
    経営者の意思決定をサポートする。

上記にあげた経営企画部門の役割のなかでもっとも重要なのは、マーケティング業務や経営戦略の策定といった業務です。これらの業務は、求められる業務のなかでもっとも利益貢献の高い業務となります。

マーケティング業務では、企業の内部環境や外部環境を調査し、事業計画のために必要な情報を精査します。この調査分析の能力がなければ、既存事業を適正に評価することも、新規事業の計画を立案することもできません。

経営戦略の策定というのは、企業の進路を決定する重要な業務です。経営課題を明確にし、それを達成する戦略を打ち出すことではじめて、組織は有効に動きだすことができるのです。

すでに経営企画室部門を設けている企業であっても、まだ経営の先行きが不透明だと感じている場合もあるかもしれません。これらの役割を十分にこなしているかどうか、いま一度、見直しをしてみてはいかがでしょうか。

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